リハビリテーション

当院は理学療法士5名、作業療法士1名、鍼灸師2名の体制で、日々進歩する医学を理解し患者様に還元できるよう、毎週土曜日に院内勉強会を行い、またそれぞれの専門性を高める為に、研修会に出席したり学会発表を行ったりと研鑽に励んでおります。またリハビリテーション科は各専門職が一つのリハセンター、一つのスタッフルームを利用しており、密に連絡をとりながら理学療法・作業療法・鍼SSPの各部門が協同して患者様のリハビリテーションに対応しております。

リハビリテーション科の対象疾患

1.関節疾患
 1)変形性膝関節症
 2)変形性股関節症
 3)肩関節腱板断裂
 4)習慣膝蓋骨脱臼
など

2.スポーツ障害
 1)前十字靱帯(ACL)などの靱帯損傷
 2)半月板損傷
 3)ジャンパー膝、ランナー膝、オスグッドシュラッター病
 4)野球・テニスなどの肩・肘障害
など


3.脊椎疾患
 1)脊柱管狭窄症
 2)椎間板ヘルニア
 3)後縦靱帯骨化症
 4)脊椎症性脊髄症
 5)脊髄損傷
 6)黄色靱帯骨化症
 7)脊髄腫瘍
など

4.外傷
 1)各種骨折・脱臼
 2)靱帯損傷
 3)むち打ち(頸椎捻挫)
 4)ぎっくり腰(腰椎捻挫)
など

5.内科・外科疾患
 1)脳梗塞・脳出血による麻痺
 2)パーキンソン症候群による運動能力低下
 3)呼吸疾患(COPDなど)による換気能力低下
 4)ガンなどの開胸・開腹術後の体力低下
 5)長期の寝たきりによる体力低下
 6)糖尿病の運動療法
など

理学療法部門

(理学療法とは)
理学療法とは病気、けが、高齢などによって運動機能(筋力や関節の動く範囲)が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動や温熱、電気、水、光線などの物理療法を用いて行われる治療法です。理学療法の直接的な目的は運動機能の回復を通して日常生活活動(ADL)や生活の質(QOL)の改善です。

(当院の理学療法)
運動機能の低下や各種手術前後、また脳卒中やガンによって体を動かすことが不自由になったり、体力低下した方など様々な状態の患者様に対してリハビリテーションを行っております。

リハビリテーション科にはスポーツ、呼吸・循環系、各関節疾患の機能回復などそれぞれを専門とした理学療法士が在籍しており、より専門的なリハビリテーション医療を提供できるよう経験年数や習熟度に応じて協力して業務に当たっております。特に膝・股・肩・脊椎に関しては、専門医の診断の下、術前術後の充実したリハビリテーション医療を提供し、患者様の希望に出来るだけ近づけるよう努力しております。

また、各種スポーツ障害にも対応しており、例えば投球による肩や肘の障害に対して負担の少ないフォームへの矯正や前十字靱帯損傷したアスリートに対してスポーツ現場への復帰に向けてのトレーニング指導なども行っております。

作業療法部門

作業療法とは、けがや病気のため今までの生活ができなくなった時、その方の心身の状態をみてその人らしい生活を送るためには何が必要かどんな能力が必要か考え、私達が生活全般に行っている日常生活の様々な諸活動・趣味的活動・スポーツ等の作業種目を用いて治療・指導・援助を行うことです。

当院の作業療法は、外傷・骨折・神経損傷・不全頸髄損傷等の整形外科疾患の患者様には、可能な限り早期から開始することで合併症を予防し、筋力低下・関節可動域の低下を最小限にとどめて手が使い易くなるように練習しています。

また脳血管疾患や長期臥床の患者様には、機能訓練だけでなく離床目的として座位での活動時間を自然に促せるように、早期から手工芸等の創作活動を取り入れ単調な入院生活でも楽しみが持てるように入院記念品を作成するようにしています。作業療法士は一名ですが、昭和54年に免許取得し当院では20年前から携わっています。特に、手の外科領域でのリハビリテーションの発展の為に発足した「日本ハンドセラピィ学会」の会員として、当初より学術集会・研修会に出席し研鑽を積み多くの手の外科患者様の治療を行ってきています。

鍼・SSP部門

使用する鍼は、髪の毛より細い鍼を使用するので、ほとんど痛くありません。わずかにチクッと感じることもたまにありますが、注射や裁縫針を刺したときのような痛みはありません。患者様の中には、刺されていることに気がつかない方もいるくらいです。鍼治療は血流の改善や筋肉のコリをほぐして痛みを和らげる事ができます。なお、当院の鍼は、全て日本製の使い捨ての物を、患者様の安全と安心の為に使用しています。
SSP療法はSilver・Spike・Pointの略です。特有な電極を用いて東洋医学の経穴(ツボ)に置き、低周波通電を行います。経穴に圧迫効果を及ぼすことによって、鍼を刺入した場合に近い刺激効果が得られます。鍼がどうしても苦手という方に行っています。鍼治療・SSP療法ともに、医師の指示の下、現代医学の要素を多く入れた治療を行っています。

鍼・SSP部門は特にむち打ちとぎっくり腰が多く、これらの疾患には鍼治療はとても有効的な治療法です。整形外科での治療と並行して行うわけですが急性期では障害部位の消炎、鎮痛が主となっています。発症と同時に鍼をしたほうが治りやすく、痛みを抑えるのにも効果的です。また鍼は副作用のない治療法ですから、どなたでも安心して出来ます。他にもWHO(世界保健機関)で鍼灸療法の有効性を認めた病気には五十肩、腱鞘炎、関節炎、頭痛、めまいなど様々なものがあります。