乳がんトータルケア

乳がんの早期発見から適切な治療、術後の乳房再建術までトータルでサポート
乳がん人口は統計では確実に増加の一途をたどっており、日本人女性の25~30人に1人(欧米では8~10人に1人) がかかると言われており、近年お若い方にも広がりを見せています。

乳がんの早期発見のためには、定期的な乳がん検査が非常に効果的です。 当院では、精度の高い検査が可能である最新のCR装置を導入しております。この「女性に優しい」乳房X線撮影装置によるマンモグラフィー検診を強くお勧めいたします。

また、乳房に違和感があるなどのご不安をお持ちで診察をご希望される方や、マンモグラフィー検診で乳がんが発見された場合でも、埼玉医科大国際医療センター乳腺腫瘍科の女性医師による診療を実施しておりますので、安心して治療に専念していただけます。乳腺外科の分野では外科的治療(手術主体の治療)に加えて、化学療法(薬による治療)などの治療法の発展が見られます。薬だけで完治とは行かないまでも癌を小さくして乳房を出来るだけ残す手術もございます。

当院では、大学病院の乳房再建専門とする医師や、乳腺科の医師と連携を組み豊富な症例数を誇ります。多岐に渡る方法から一人ひとりライフスタイルや状態 に合わせた再建を行なっています(インプラントを使用することも可能です)。多くの形成外科で乳房再建は行われていますので乳がん術後、相当期間経過している場合でもご相談ください。最近は即時再建といって乳がん摘出術と同時に再建を始める場合もあります。これから治療を受ける方は主治医にどういった乳房の形になっていくのかも安心してご相談していただけます。

マンモグラフィ

AMULET Innovality(FUJIFILM社製)
世界中の女性の笑顔を守るために ------
当院では最新のフラットパネル方式デジタルマンモグラフィシステムを導入しております。革新(Innovate)技術でマンモグラフィ検査の品質(Quality)を追求しました。 a-Se直接変換FPDを搭載し、低線量化を実現、また新画像解析技術を搭載したi-AECの併用で 乳房ごとの線量最適化を実現しました。 AMULET Innovalityで質の高い検査と診断画像を提供します。

主な特徴
(1)New Original Detectorで低線量撮影を実現
  マンモグラフィで使用されるX線スペクトル領域で変換効率の優れたSeを用い、ロスの少ない直接変換方式を使用、新たに採用したHCP(Hexagonal Closest Packing)構造で、X線から変換された電子を漏らすことなく、高精細に低ノイズで収集することで従来の正方TFTより高いDQE(量子変換効率)を実現しました。HCP-Detectorで収集した情報で、直接変換方式最小画素サイズ50μmの高精細画像を生成します。

(2)intelligent AEC -乳房タイプに合わせてX線量を最適に
  Pre撮影で収集したわずかな画像情報を解析することで、乳腺濃度(乳腺量)、インプラント(異物)などの有無を瞬時に判断し、撮影線質・線量を決定します。固定センサー方式のAEC方式に比べて最適な線量での撮影が可能に。また撮影線量の 見極めが難しいインプラント挿入乳房でもAEC撮影の適応範囲を拡げることで、検査ワークフローの最適化を提案します。

(3)受診者の気持ちに寄り添ったHarmony機能
  乳房の形によって圧迫板を最適な形状にし、十分な乳腺の伸展を実現可能な圧迫版の採用。
  優しく乳房(乳腺)全体にフィットすることで圧力が分散され乳房全体を広げて固定します。


AMULET Innovality(FUJIFILM社製)

乳房画像
乳房形成

乳がん人口は統計では確実に増加の一途をたどっており、比較的若い方も増えています。多くの形成外科で乳房再建は行われていますので、乳がん術後、相当期間経過している場合でもご相談ください。

また、最近は即時再建といって乳がん摘出術と同時に再建を始める場合もあります。乳腺外科の分野では化学療法といって薬によってかなり乳がんを治す治療の発展が見られます。薬だけで完治とは行かないまでも、癌を小さくして乳房を出来るだけ残す手術もあります。これから治療を受ける方は主治医にどういった乳房の形になっていくのか相談されてはいかがでしょうか。

 

当院で乳がんの手術をお受けになる場合
乳腺外科の先生から、再建の適応のある方は形成外科の方に相談があります。 ご本人や外科の先生と相談をしながら、その方のライフスタイルや希望を聞きながら再建方法を決めていきます。また、可能であれば即時再建も行います。このほど、乳がん患者さんの乳房インプラントが保険適応になり、以前よりも再建の負担が格段に減りました。

当院は一般社団法人日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会認定乳房再建用エキスパンダー/インプラント実地施設に認定されています。

また、当院には日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会会員及び乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師が在籍しております。

乳房再建の流れ
・エキスパンダー
乳がん術後乳房再建は当院乳腺科、埼玉医科大学病院乳腺科、埼玉医科大学川越医療センター形成外科美容外科ともタイアップしリンパ浮腫までトータルでサポートしています。全身麻酔下で乳腺切除術を行っているときに、乳腺外科医から形成外科医にバトンタッチしてエキスパンダー挿入術を行いますので1回の手術で再建への橋渡しをいたします。
退院後、外来で生理的食塩水を注入して、皮膚をゆっくり伸ばしていきます。数か月後にシリコンインプラントに入れかえます。適応がある方は乳腺外科医からご案内、もしくは乳がんと言われて再建を考えた方は乳腺外科の担当医に相談、もしくは形成外科を受診してください。当院では米国FDA,および本邦厚生労働省が認可した「ナトレル133ティッシュー・エキスパンダー®」を使用しています。 (乳がんを以前に切除した方は傷跡からエキスパンダーを挿入し同様な方法で再建をしていきます。その場合は直接予約を取って形成外科外来を受診してください。)
エキスパンダーが生理的食塩水で希望の大きさまで膨らんだらシリコンインプラントに入れ替えます。

・シリコンインプラント
当院では米国FDA,および本邦厚生労働省が認可した、「ナトレル ブレスト・インプラント®」、「ナトレル410 ブレスト・インプラント®」という、乳房コヒーシブシリコンインプラントを使用しています。
メリットとして自己組織再建に比較するとお腹や、背中から筋肉や皮膚を持ってくる必要がないので、大きな傷がつくこともなく、格段に患者さんの体の負担が軽減します。
デメリットとしては、形は現在ある健康な乳房と同じ形を目指しますし、インプラント自体も改良されていますが、下垂した乳房と完全に左右対称には出来ないため(これは自己組織でも同じです。)、術後年齢とともに下垂した健康な反対の乳房のリフトアップ手術を行うこともできます。また、体重の増減によって左右差が出てきます(シリコンは体重の増減で大きくなったりは出来ません)。また、人工物は長期経過中に破損、露出、位置のずれが生じてくることもあります。

・乳輪乳頭形成術
さらに6か月後に乳輪乳頭形成術を行います。この手術は局所麻酔で日帰りで行う方もいます。乳頭部を作っていく場合は乳房と同時ではなくある程度期間をあけたほうが腫れも引きますので左右差が出にくくなります。乳房再建で出来た形態や傷跡修正と同時に行うことが多いので全身麻酔で行うことが多いですが、乳頭部の再建のみでしたら、日帰りで局所麻酔も可能です。方法は、健康な乳首を半分移植する方法、皮弁といって周囲の皮膚から作っていく方法、乳輪部は足の付け根からの皮膚移植などで作っていきます。これで乳房再建は完成です。


その他、さまざまな症状への対応
形成外科では、乳がんの一連の治療の中で生じてくる様々な症状に対しても対応しています。腋窩リンパ節隔清後のリンパ浮腫に悩む患者も少なくないのですがリンパ浮腫外来をもうけ、リハビリテーション、圧迫ケア指導、状態によってはリンパ管静脈吻合を行っています。
また放射線治療や術後の色素沈着に対しトレチノイン療法で漂白治療、化学療法による睫毛脱毛に対してまつ毛育毛剤(ラティース®)の処方や頭髪脱毛に対し義髪等の紹介等もきめ細かく要望に応じて行っています。